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2007-08

鞍馬寺(その2)

鞍馬寺のスペック…じゃなくて、由緒とかを何も書いてませんでした…(^^;;
鞍馬寺はもともと天台宗のお寺だったのですが、戦後の1949年に天台宗から独立して鞍馬弘教総本山となっています。
創建は諸説あるようですが、鞍馬寺に伝わる書物によれば、鑑真の弟子の鑑禎なる人物が770年に草庵を結んで毘沙門天を安置したのが始まりとされています。
そんなに古いお寺なら、世界遺産に登録されてもよさそうに思えるかもしれませんが、鞍馬寺境内の建造物はいずれも最近再建されたものが多いのです。
昭和46年に再建されたという本殿を後にして、貴船方面を抜けることにしました。
せっかく鞍馬に来たのに単純往復では、若干面白みに欠けるし、それに鞍馬~貴船のルートは定番中の定番ですから、山越えとはいえそんなに大変じゃないと思っていたんです。

奥の院入口。

コンクリートの階段もあるし、まあ、何とかなるだろうと。
「義経堂」と書かれています。

源義経が奥州の衣川の合戦で殺された後、魂が鞍馬寺に戻って護法魔王尊の脇侍・遮那王尊となったとして祀られています。
足もとはこんな感じです。通称「木の根道」。

ここまで歩いてくると、入口にあった階段に騙されたという人も意外と多いんじゃないかな。
途中でヒールの高い靴を履いた女性を追い抜いたのですが、ちゃんと奥の院までたどり着いたのでしょうか?(笑)
で、これが「奥の院魔王堂」。

神々が降臨・鎮座される場所です。650万年前に金星から地球に降り立ったという魔王尊を祀っています。
ここから先は貴船まで下るいっぽうなのですが、奥の院~貴船間の山道は、勾配が非常にきつかったです。
降りるのにもかなり気を使いましたので、登ってくる人の苦労は推して知るべしです。
貴船側から登ってきた人と何度かすれ違いましたが、どの顔を見ても疲労困憊の様子でしたので、この一帯を観光しようとする場合、鞍馬から貴船へ降りるというのが正しいでしょう。
それから女性は、履物に要注意ですぞ。ハイヒールは「木の根道」で確実に躓きます。

鞍馬寺

由岐神社へ行ったら、次はもちろん鞍馬寺へ足を伸ばさないわけにはいきません。
鞍馬寺へ行くには、由岐神社からちょっとした山道を歩けばよいのですが、鞍馬山のケーブルカーには乗っておきたかったので、全長200mのケーブルカーで多宝塔まで登ってから鞍馬寺へと向かいます。
多宝塔からの参道は石畳が整備されて歩きやすくなっており、10分ほどで本殿に到着。
鞍馬山の標高は570mで、本殿はだいたい標高400mぐらいらしい。
一般に、標高が100m高くなるごとに気温が0.5度下がると言われているので、京都の市街地とは約2度ぐらい涼しいはずなのですが、それをあまり感じなかったのは、やはりこの日が暑かったからでしょう。

鞍馬山への入り口、山門


ここを登っていくと、右側にロープウェーの乗り場、そのまままっすぐ行くと由岐神社


ロープウェーを降りると多宝塔があります


本殿へは石畳を歩いていきます


そして本殿。でもこの先にさらに「奥の院」があるんですが、それは次回。

暑さを逃れて由岐神社へ

建勲神社から一気に出町柳駅までやってきました。
当初は、大徳寺周辺で過ごしてから、下鴨神社の御手洗祭に行こうと思っていたのですが、あまりの暑さに予定変更。
涼を求めて「京の奥座敷」鞍馬・貴船地区へ行くことにしました。
出町柳から叡山電鉄に揺られること30分、鞍馬へ到着しましたが、市内よりはすこし涼しい気がするけど思ったほどじゃないな、というのが正直な感想。
ただ、今から考えれば鞍馬に着いたのは午後1時。
この時間だと市街地はさらに暑いはずで、鞍馬まで足を延ばした意味はあったといえるでしょう。
去年10月の「鞍馬の火祭」見物以来ですが、あの時は京都御苑で時代祭見物をしてから鞍馬へ移動したため、肝心の由岐神社には行けずじまい。
満を持して…というか、念願かなっての由岐神社参拝です。
由岐神社は、平安時代の西暦940年、朱雀天皇により御所の北方にあたる鞍馬に「天下泰平」と「万民幸福」を祈念して創建されました。
去年の京都検定で、「鞍馬の火祭はどこの祭礼か?」という問題が出題されました。
思わず「鞍馬寺」と答えそうですが、正解は、ここ由岐神社の祭礼なんです。
由岐神社の拝殿(下の写真)は、建物の中央に通路がある「割拝殿」形式という珍しいものです。

ドーンとそびえる大杉(実際には3本あります)は、願掛け杉のご神木として信仰されており、京都市指定天然記念物になっています。

「天狗みくじ」、鞍馬ならではですネ(^^)

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