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2006-05

実相院コンサートの様子(演奏写真あり)

すっかり「実相院紹介ブログ」となっていますが、
今日は「音のしずく 心の調べ コンサート」の様子を
写真入りでお届けしたいと思います。
まずはこれが、実相院の「床みどり」です。

過去、紅葉の季節に実相院を訪れたことがあるので、
「床もみじ」は見たことがあったのですが、この「床みどり」は初めてでした。
麻生さんの言葉を借りると、
「床から、みどりがフッと浮き上がるような」感じがするんです。
とてもキレイで、これを見たらきっと心が洗われますよ。
続いて、本題のコンサートの様子を。
こちらが、実相院の先代門主さんの袴を着てチェロを弾く溝口肇さんです。
溝口さんは、「世界の車窓から」のテーマ音楽でもお馴染みですよね。

私が溝口さんを最初に知ったのは、18年前の1988年に発売された
谷村有美さんのアルバム「Face」でした。
当時の私は、谷村有美さんのファンで、このアルバムの中で
「夏の終り」の作曲・編曲と「恋をしなさい」の編曲を担当していた
溝口さんの名前は、その時に頭にインプットされたのでした。
溝口さんの演奏の中で、最も凄さを感じたのが高音の響きの素晴らしさでした。
チェロであれほどの高音を演奏し、かつ、聴いていて違和感というか
「無理やり音を出している感」のようなものを微塵も感じさせないのは
「スゴイ!!」の一言に尽きます。それを目の前で見せてもらっただけでも
このコンサートに来た価値がありました。
で、3枚目の写真が、麻生圭子さんと溝口さんのトークの様子です。

麻生さんと溝口さんは20年来のご友人で、
昨年秋に永観堂で溝口さんが演奏するために京都に来た時に、
溝口さんを実相院へ連れてきて、そこで出演依頼をしたそうです。
襖や障子を少しあけて、半分オープンエア状態でのコンサートだったので、
自然の風や鳥のさえずりを感じながら、とてもゆったりとした時間を
過ごすことができました。
終わってから時計を見ると、まだ1時間ほどしか経過していなかったので、
時間の流れがどれほどゆっくり感じられたのかがわかるのではないでしょうか?
次回の「お月見コンサート」、日程が合えば、また是非行きたいと思っています。
なお、上に掲載した3枚の写真は、麻生圭子さんのホームページ
Keiko ASO’s SEASONing」内のDIARYに掲載されているものです。
麻生さん御本人から許可をいただいて、このブログにアップしていますので、
二次使用はしないでください。

5/28 実相院コンサートのニュース記事

昨日のコンサートでは、1回目(13:30)の公演に
読売テレビ(YTV)の取材スタッフが入っていた(らしい)のですが、
その模様が、昨日の夕方のニュースで報道されたみたいです。
実相院さんのブログに書いてありました。)
YTVのホームページでニュース記事が読めますので、URLを貼り付けておきます。
※トップページ以外へリンクができないので、下記URLをcopy & pasteしてください。

http://www.ytv.co.jp/press/kansai/D0336.html

また、京都新聞のホームページでも記事が掲載されています。
(6月下旬まで読めると思います)

音のしずく 心の調べ コンサート

今日(日付が変わったので昨日ですね…)、
岩倉実相院で「音のしずく 心の調べ コンサート」が行われたので、
日帰りで京都へ行ってきました。
この催しは、実相院客殿修復事業のチャリティーコンサートで、
チケットの代金全額が修復事業の資金に充てられることになっています。
第1章の今回の出演者はチェリストの溝口肇さんでした。
コンサートの話をする前に、まずは実相院の現状を
皆さんにお伝えする必要があると思いますので、
少し書かせていただきます。
実相院の客殿は約290年前に承秋門院のお住まいを
大宮御所から移築したものなのですが、
建物自体は文化財に指定されていないことから、
修復に当たっては国や自治体からの資金援助を受けることができません。
また建物の構造が屋根瓦を葺くことを想定していないため、
柱をはじめとして色々な部分に歪みが出てしまい、
建物自体がなんと倒壊寸前となっており、
現在は23本ものの「松葉杖」でなんとか建物を支えているような状況なのです。
(↓これが「松葉杖」の一部です…)

「床もみじ」で大変有名な寺院なのですが、
テレビや雑誌では、そのキレイな部分だけしか紹介されないため、
実相院の建物が瀕死の状況にあるということは、
京都に住んでいる人でもあまり知られていないそうです。
(ちなみに、私が実相院を訪れるのは、今回で4度目です)
また、実相院は檀家を持たない単立寺院なので、
文化財の指定を受けていない現状では、拝観料以外に修復資金がないのです。
そこで、その現状を知った麻生圭子さん達がボランティアとして中心となり、
今回のチャリティーコンサートを企画したというわけなのです。
実相院の歴史や現状については、
実相院のホームページに詳しく書かれていますので、
是非ご覧になってくださいませ。
さて、コンサートは麻生さんのMCによるトーク&ライブ形式で進められました。
演奏された曲は
1.eternal
2.バッハの無伴奏チェロ組曲1番「プレリュード」より
3.ローズ  (←6/3追記)
4.スマイル
5.鳥の歌
6.(即興曲)
7.Espace   の計7曲(だと思います)
正味1時間ほどでしたが、非常に満足感の残るコンサートでした。
一応、コンサートの予習を兼ねて溝口さんのCDを
2枚(Espace2、Yours)購入したのですが、
その2枚に即興曲を除いて演奏された6曲中3曲が収録されていたので、
それも満足感を与えてくれた一因かもしれません。
チェロ1本だけでのライブということで、
演奏できる曲がかなり限定されたらしいのですが、
実相院の亡き先代門主の袴を着て、
約300年前に移築された建物の中でこれまた約300年前に製造された
チェロ(アンジェラちゃん♪)を弾く姿というのは、
二度とお目にかかることはできないでしょう。
とてもいいものを見せていただきました。
また、音のほうもなかなかのもので、音響の整ったホールとは違い、
かなりの至近距離であることに加え、木造の建物自身がチェロの音色に
共鳴しているかのような微妙な空気の振動が
身体全体に伝わってきて、1曲目からずっとゾクゾクしっぱなしでした。
2万円弱の交通費をかけた価値は大いにありました!!
こういうことをしていると、やっぱり、定期的に京都の空気を
肌で感じる必要があるなぁと思ってしまいます…。
ちなみに、次回の第2章はゴンチチを迎えて、10月頃にお月見コンサートを
開催するそうなので、今から予定を立てておかなきゃ♪
そうそう、コンサートが終わったあと、
麻生圭子さんにご挨拶することができ、
ブログの紹介をしていただいたお礼を無事に述べることができました。
また、実相院のことをどんどん宣伝してほしいとお願いされましたので、
早速ブログを更新してみました。
まずはこんな感じでいかがでしょうか?<麻生さん
あと、実相院さんのブログに、コンサートの写真がアップされていますので、
こちらも合わせてご覧ください。
http://iwakura.de-blog.jp/nikki/2006/05/index.html
※6/3 追記
 演奏曲目のうち、3曲目のローズが抜けていました。
 麻生さんの日記で指摘がありましたので訂正いたします。m(__)m

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