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2007-03

嵐電7駅で駅名変更

3月19日より京福電鉄嵐山線の7駅で、駅名変更が実施されます。
  (旧)     (新)
  三条口  → 西大路三条
  太秦   → 太秦広隆寺
  車折   → 車折神社
  嵯峨駅前 → 嵐電嵯峨
  高雄口  → 宇多野
  御室   → 御室仁和寺
  竜安寺道 → 龍安寺
嵐山へのアクセスとして定番の「嵐電」ですが、沿線にも多くの旧跡・寺社があることは意外と知られていないらしく、駅名に寺院・地名をつけることで観光客へもわかりやすくすることが目的とのこと。
でも、駅名に騙されて(?)、龍安寺から等持院へ行こうと、嵐電に乗ったりすると、きっと後悔します。駅間距離は、たったの200m! なにがなんでも電車・バスに乗ろうとすると、結果的に時間をロスするという、観光客が陥りやすいミスの典型例かもしれません。

京都の眺望・景観が守られることに

3月13日の京都市議会で、新たな景観政策に関する6つの条例が可決成立し、今年の9月1日から実施されることになりました。
京都新聞の記事はこちら(1ヶ月ほどで削除されます)
建築物の高さ制限が強化されるほか、屋上看板やネオンなどの点滅照明は全面禁止。また、市内38ヵ所に「視点場」を設置し、そこからの眺望、借景保全のために、建築物の高さやデザインが規制されることになりました。
正式には9月1日までに決められるのですが、守るべき眺望として、五山(送り火)への眺めや私のお気に入りの一つでもある、円通寺庭園から見る比叡山などがリストアップされているようです。
業界団体やマンション住民等からは反対意見が出ているみたいですけど、近視眼的な考え方は捨てていただき、日本が世界に誇る歴史都市である京都の景観を是非守っていただきたいと、部外者である私は思うのであります。
この景観政策がうまくいけば、桝本頼兼京都市長の名前は歴史に残るかもしれませんね。

宝鏡寺

堀川寺之内にある宝鏡寺門跡は、「人形の寺」として知られています。
この時期で人形といえば、もちろん「ひな人形」。
宝鏡寺では毎年3月~4月上旬にかけて、春の人形展が開催されます(人形展の時だけ一般公開されているんです)。
多くの皇女が歴代の門主(というのかな?)を務められ、このお寺には御所人形をはじめとする多くの人形が所蔵されており、そこから「人形の寺」という呼称が広まったらしいです。
去年の3月、「京の冬の旅 非公開文化財特別拝観」でこの宝鏡寺に行ってきました。下の写真は、そのとき飾られていたひな人形です。
一般的なひな人形と座る位置が逆になっているのがわかるでしょうか。

その昔、宮中では向かって右が天皇、左が皇后という並びになっていたのですが、たしか大正天皇の写真が公開されたとき、座る位置が左右逆になっていたので、慌てて今の姿に直したという話を聞いたことがあります。
じゃあ、なんで京都のひな人形は、昔のまま変わらないかというと、有職人形の職人たちは、御所の中の様子を知っていた(真実を知っていた)ので、世間の流れに惑わされることなく、昔の姿を守ったとか、昔の写真は、左右が逆になることに気がつかなかったとか言われています。

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