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2007-01

都七福神めぐり(2) 松ヶ崎大黒天

萬福寺をあとにして、次は赤山禅院へと向かいます(と、この時まではそのつもりだったのよ。詳しくは後述)。
黄檗から六地蔵までは、京阪とJRが並行して走っているのですが、地下鉄への乗り換えを考えると、できればJRに乗りたい。次の電車時刻を調べたところ、JRは、なんと20分待ち。一方、京阪は、3分後に次の電車が到着することになっていたので、京阪電車で六地蔵へ出ます。
京阪六地蔵駅から地下鉄六地蔵駅までは、歩いて5~6分かかるので、小雨のなかの徒歩移動は、できれば避けたかったけど、しゃーないな。頭の中の地図を頼りに歩いていくと、想定していた場所にちゃんと地下鉄六地蔵駅はありました。
二条行の電車に乗り込んだところで、ここである考えが浮かびました。
「東山駅で降りて、そこからバスに乗り換えたとしても、雨模様だし、バスも定刻どおり走っている保証はない。それなら、烏丸御池で乗り換えて松ヶ崎へ行き、先に松ヶ崎大黒天へ行けばいいのではないか。」と。
正月早々、風邪の初期症状が見え隠れしていたので、寒いバス停で待ちたくなかったこともあり、つい数時間前に決めた参拝ルートをあっさりと破棄。先に松ヶ崎大黒天へ行ってから、赤山禅院へ向かうことにしました。
烏丸御池での乗り換えも、烏丸線のホームに着くと同時に、国際会館行の電車がやってきたので、待ち時間はゼロ。結果的にまったく無駄のない乗り継ぎとなり、黄檗を出てから50分で松ヶ崎駅に降り立ちました。ここから東へ歩くこと約10分、松ヶ崎大黒天に到着です。
松ヶ崎大黒天というのは通称で、正式には「妙円寺」という日蓮宗のお寺です。五山の送り火の「法」で知られる松ヶ崎東山のふもとにあります。
私が到着した時は、とても静かな雰囲気だったのですが、その静寂はわずか5分で打ち破られました。「都七福神めぐり」ツアーの団体客が押し寄せてきたのです。そういえば、萬福寺も、帰り際には団体客でいっぱいになっていたし…。とてもじゃないが、のんびりとたたずむ状況ではなかったので、早々に退散したのでした。

都七福神めぐり(番外) 参拝順序はこうして決まった

最初に書き忘れていましたが、都七福神は次の7つの寺社にあります。
【ゑびす神】ゑびす神社 (東山区)
【大黒天】 松ヶ崎大黒天(左京区)
【毘沙門天】東寺    (南区)
【弁財天】 六波羅蜜寺 (東山区)
【福禄寿神】赤山禅院  (左京区)
【寿老神】 革堂    (中京区)
【布袋尊】 萬福寺   (宇治市)
この七福神を公共交通機関だけを使って、いかに効率的に回るかを考えるのは、なかなかの難題でした。
大ざっぱな位置関係は下記のとおりになっています。
 N              国際会館駅
 4                │
                  /      ★赤山禅院
                 │
                 │ ★松ヶ崎大黒天
            _____/ 
            /
           │
           │   ★革堂
 二         │
 条─────────┼───<東西線>────\
 駅         │             \
           ∧  ゑびす神社★      \
           烏               \
           丸         ★六波羅蜜寺 \
           線                 \
           ∨       
           │
──────────京都駅──────<東海道本線>─────
          / |          ┌────────
          /  |          │宇治市
     東寺★ | |          │
         | |          │  ★萬福寺
         | |          │
この位置関係を踏まえた上で、私がどうやって参拝ルートを決定したのか、ここからは、私の頭の中の思考手順をそのまま言葉にしてみようと思います。長文になりますが、ご容赦ください。
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  まず、唯一京都市外にある「萬福寺」は、最初に片付けておきたい。
  京都から奈良線で黄檗へ行けばいいとして、残りの6箇所はどう攻める? 
  荷物は、いったん京都駅のコインロッカーに預けるとなると、最後に東寺を
  持ってくるのが効率的でいいだろう。
  訪問するのが面倒なのは、いちばん北に位置する赤山禅院だから、ここをどう
  攻略するかが最大のポイントだな。
  じゃぁ、黄檗からどうやって移動しようか?
  おけいはんと叡山電車で修学院駅まで行くのが一番シンプルだが、京都観光
  二日乗車券の範囲外なので、交通費が少しかかりすぎだし…。
  ………。
  あっ、最寄りバス停の修学院離宮道は、市バス5系統が走ってるから、
  東山駅/東山三条で乗り換えられるぞ!
  黄檗から六地蔵に出て、そこから東西線に乗れば大丈夫だな。
  乗換先のバスは銀閣寺まで混んでるかもしれないけど、しゃーないか。
  赤山禅院と松ヶ崎大黒天の間は、徒歩で約25分ぐらいなので、ここは歩くのみ。
  松ヶ崎から革堂へどう行くかだが、松ヶ崎から地下鉄で丸太町まで行き、
  そこからバスに乗ればいいか。あまりスマートじゃないけどねぇ。
  ゑびす神社と六波羅蜜寺へは、4系統か206系統あたりで、四条河原町まで出て、
  あとはひたすら徒歩。
  残った東寺は、清水道あたりからバスで東寺南門前に出れば、七福神制覇!!
  唯一の問題は、15時半ごろまでに東寺に到着できるかだが、3年前の正月に
  「京都十六社朱印めぐり」で一日に11箇所の神社を回った実績があることだし、
  まぁ、なんとかなるだろう。
  ということで、萬福寺→赤山禅院→松ヶ崎大黒天→革堂→ゑびす神社→
  六波羅蜜寺→東寺の順で回ることに決定!!
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と、こんなことを、京都へ向かう新幹線の中で、地図を見ることもなく、車窓を眺めながら、ひたすら考えていたのでした。
ただ、実際には、急な思いつきとひらめきによって、さらにルートを変更し、それがいずれもズバリ的中していったのですが、それらは、各所の記事を書く時に明らかにします。
文字ばかりで非常に読みにくかったと思いますが、月1回平均のペースで京都の街中を歩き回っている人間の行動パターンが、少しはおわかりいただけましたでしょうか?

三十三間堂の弓引き初め

14日の日曜日に、三十三間堂(蓮華王院)で弓の引き初めが行われましたね。
このイベント、数年前までは毎年1月15日に開催されていたのですが、「成人の日」が1月の第2月曜日に動いてから、1月15日に最も近い日曜日に変更されました。
この日の三十三間堂は、境内が無料公開されるだけでなく「楊枝(やなぎ)のお加持」とよばれる縁日で、頭痛封じにご利益があるとされています。
去年は、実際に三十三間堂へ行って、新成人の弓の引き初めを見てきたので、そのときの写真を貼っておきます。(撮影日:2006/01/15)

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