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2006-10-17

2006年第7回 京都旅行(1) ~五山の送り火~

さぁ~て、夏の旅行の記録から少しずつ更新していくことにします。
季節感は完全にずれてしまいますが、お付き合いくださいませ。m(__)m
8/16 18時過ぎにホテルを出て、嵐山に向かいました。
送り火への点火が近づくにつれて、周辺道路は交通規制が行われるので、
バスで嵐山に行くのは得策ではありません。
そこで、阪急電車で嵐山に行くことにしました。
中ノ島公園で送り火を見るつもりだったので、京福電車で嵐山へ入るよりも
阪急嵐山駅からのアクセスの方が都合がいいんです。
鳥居形に点火されるのは20時20分なので、現地には1時間半前までに
到着するようにしたのですが、さすがに皆さん出足が早い。
鳥居形とともに大文字を見ることができる渡月橋の上は、すでに鈴なりの人でした。
今年の送り火ポイントに嵐山を選んだのは、昨年末に他界した
母方の祖母の新盆だったからです。
送り火で一番最後に点火される鳥居形の前で、祖母の霊をきちんと
送ってあげようと思ったのです。そして、嵐山では送り火の日に合わせて
「灯籠流し」も催されます。そんなこともあって、今年の送り火は
嵐山に行こうと決めていました。
中ノ島公園に着くと、送り火観賞ポイントの目星をつけてから、
灯籠流しの受付場所へ。灯籠と塔婆に戒名などを書き込むのですが、
どうやら、無料でお坊さんに書いていただけるみたいだったので、
灯籠と塔婆に祖母の戒名を書いていただいてから、祈祷をしました。
日もとっぷりと暮れ始めた頃、送り火の点火を待ちきれないかのごとく
灯籠流しが始まり、無数の灯籠が川の水面を流れていきます。

そして、20時20分。嵯峨鳥居本の曼荼羅山に鳥居形が姿を表わしました。
送り火は、東から順に「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の順に
点火されます。これらの形はすべてに意味があり、「大」は人の姿を表わしていると
いわれています。
最初の「大」がご先祖様。「妙法」はお経。「船」に乗って鳥居のふもとまで移動し、
船を下りて再び姿を表わすのが「右大文字」。
そして「鳥居」をくぐって西方浄土へと帰っていくのだそうです。
京都の夏の風物詩となっている「五山の送り火」ですが、
今年は単なるイベントとしてではなく、本来の宗教的な意味をじっくり考えながら、
鳥居の形が消えていくのをずっと見つめていました。

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